真珠といえば、海でアコヤ貝から作られるものだというイメージがあるかもしれません。
しかし湖や川といった淡水の場所でも真珠は育てることができます。
それが淡水真珠(湖水真珠)で、現在日本で流通している淡水真珠の多くは、湖で養殖されたものとなっています。
海でできたものと湖や皮でできたものを、それぞれ「海水パール」「淡水パール」という呼び方で区別することもあります。
淡水真珠は池蝶貝やカラス貝などの淡水で生活している二枚貝を利用して作るもので、海水パールのように真円の形ではなくライス型やティアドロップ型、ポテト型などさまざまな形が存在しています。
1つずつ形が違うというのも、淡水真珠の特徴の一つだといえるでしょう。
(※海水パールは有核なのに対して、淡水パールは無核の為様々な形が存在しています。)
その形を生かしたデザインのネックレスやブレスレットなども多く販売されていますのでデザイン性の高さも特徴となります。
さらにサイズも小さいものが多く、ピンクやオレンジ、パープルと多くの色が存在しています。
淡水真珠は海水パールに比べると価格が安く、カジュアルにつけることができます。
以前は価格を見ても海水パールには及ばないほどの安い価格でつけることができた淡水真珠ですが、現在では以前のように安い価格で購入できるものと、南洋真珠さながらの美しさを持つ淡水真珠を作り上げることに成功しているため、安いものと高いものの2極化が進んでいるといわれています。
予算に合わせてさまざまな価格帯から選ぶことができます。
淡水真珠は母貝が違うという点と、母貝の住んでいる場所が違うというだけで、真珠であるという点は変わりはありません。
そのため、カジュアルにつけることができるとは言っても、汗がついたままで放置してしまうと変色してしまいます。
海水パールよりも真珠層が厚いので海水パールほど真剣にお手入れをしなくても大丈夫ではありますが、使った後にはきちんと柔らかい布で拭いて手入れをしてあげることで、長くつけて楽しむことができるようになります。