アコヤ真珠は日本の代表的な真珠で、他のパールに比べて丸い球体に近いものが多く、そのテリや色合いが非常に美しいのが特徴的です。
大きさは直径6mmから8mmぐらいのものが多く、10mmのものもあります。
採取地は三重県や愛媛県などがあり、主なカラーはホワイトやピンク・グリーンなどで、アコヤ真珠は海の温度の寒暖さによってテリが美しくなったりキメが整っていきます。
小さな貝が大きく成長するのにおよそ2年ほどかかり、赤潮や台風から貝を守り人の手によって大切に育てられます。
貝に真珠のもととなる核を挿入する作業は春から夏に行われ、ベテランの職人が手作業でひとつひとつ行う大変なものです。
貝は真珠袋を形作り、海の中で美しい真珠を作り上げます。
貝から取り出されたアコヤ真珠は、手仕事で色や形・光沢を見定めグレードが決められます。
グレードの選定は「巻き」と言われる真珠層の厚さで選別され、「テリ」つまり真珠の輝きをチェックし強い輝きを持つものが良質で、「色」は黄・白・グレーに分類され、上質なものは立体的に見える虹色がかっているものが特徴です。
「キズ」は少ないもの程良く、「形」は真円に近い丸いものに価値があり、「サイズ」は大きければ大きいほど高価なものになります。
ネックレスの場合は「連相」と言われるマッチングが良いものが良質です。
真珠はネックレスやイヤリング・リングに加工され、結婚や成人のお祝いにプレゼントとして人気があります。
一生使えることができるジュエリーで、縁起が良いものと昔から言われており、ご年配の方のお誕生日のギフトや退職祝いなどにも人気です。
結婚30年を意味する「真珠婚」に日頃の感謝を込めて、奥様へプレゼントとして贈られる男性の方もいます。
ダイヤモンドや他の宝石とも相性が良く冠婚葬祭の場にだけ身につけるのではなく、ファッションのアイテムとしてもコーディネートしやすく、時代を超えて愛されているジュエリーです。