20代の若い女性から年を重ねたマダムまで、じつに幅広い年齢層から愛され続ける真珠のネックレス。
正装の場ではもちろんのこと、カジュアルな服装にも合わせることができ、一年中大活躍してくれるアイテムです。
きちんとした手入れをすれば母から娘へと受け継いで、長い年月の間、大切に身につけ続けることも可能です。
真珠のネックレスを長持ちさせるためのメンテナンスですが、重要な項目のひとつに「糸替え」があります。
これを怠ると、外出先で突然ネックレスが切れてしまうというアクシデントに見舞われないとも限りません。
ずっと大切にしていきたい真珠のネックレスです。
万が一、一粒でも行方不明になってしまったら大変です。
そんなことのないように、適切なタイミングを見極めて糸替えをすることが賢明です。
ネックレスの糸替えを見極める目安ですが、片方の留め金部分を指でつまんで持ち上げてみます。
そのときに、ネックレスのどこかにゆるみやすき間などができていないかどうかチェックします。
真珠の珠の一つ分くらいのゆるみやすき間を発見したら、糸替えのタイミングのサインです。
特にプレーンタイプでつないであるネックレスでは、すき間がはっきりと分かります。
また、もしゆるみなどの異常が見あたらなかった場合でも、経年劣化を考慮する必要があります。
こちらは、ネックレスを身につける頻度や、使用されている糸の素材も影響してきます。
ワイヤーは絹糸よりも長持ちする傾向がありますが、一般的にはおよそ2年から3年に一度くらいを目安として糸替えをすれば安心です。
高級な真珠のネックレスは、オールノットという方法で真珠をつないであることもあります。
これは真珠一粒一粒の間に結び目を入れてつなぐ方法ですが、この結び目はとても小さいため、近くで見ないと分からないほどです。
粒の間に結び目が入ることにより真珠が擦れ合うことを防いだり、身につけたときにしなやかで、身体になじみやすくなります。
また、万が一糸が切れてしまった際にも、すべてがバラバラになることを予防する目的もあります。
糸替えにかかる所要日数は数週間を目安とするのが一般的なので、身につける予定が決まっている場合は、十分余裕をもったタイミングで行うことも大切です。